くまさんのアットホーム住宅 家づくりのアイデア、注意点教えます

アットホームな住宅を建てるためのアイデアや注意点を書いていきます。

【住宅の建て時 後編】増税前の建築は正解?不正解?あなたにあった住宅の建て時って?

■あなたの家の建て時をお教えいたします。

 

*この記事は前編、後編に分かれた後編の記事なります。

前編をお読みで無い方は、まずは前編からお読みください。

 

 前編はこちら

【住宅の建て時 前編】増税前の建築は正解?不正解?あなたにあった住宅の建て時って? - attoho-mujuutakuのブログ

 

さて、前回は増税についての問題点をメインに書いていきました。

 

ですが、実際には増税に絡み、近々での建築ではなく、いつ建てたらいいんだろ?なんて漠然に考えている方も多いと思います。

 

と言うことで今回は、増税等を考えない、実際の建て時についてお話をしていこうと思います。

 

■建て時の大きなポイントは3つ

最初に言ってしまうと、建て時を考える上でポイントになるのは、たった3つの考え方でまとまります。

 

もう、答えをだしてしまうと・・・・

 

1、お金

 

2、年齢

 

3、家族

 

この3つの考えしかありません。

 

この3つの条件が最も良いとき、それがあなたの建て時だと言えます。

 

それでは、3つの条件を1つづつ詳しくお話しをしていきます。

 

■1、お金

 

お金は実は一番大きなポイントになる項目です。

 

さて、家を建てるもしくは購入する方の平均年齢ってご存知ですか?

 

昭和の頃は20代が当たり前でしたが、平成が終る現在では、30代~40代が最も多い世代になっています。

 

この理由は晩婚化もありますし、給料などの賃金の低下など色々なことが重なりますが、最も需要なポイントは『住宅ローン』です

 

先に答えを言ってしまうと、先ほどあげた30~40代でないと、住宅ローンを借りることが難しいから、だから30~40代の建築が増えているんです。

 

正確に言うと、他の年代ではローンが借りられないから、ローンが借りられる30~40代が相対的に増えたと言ったところになります。

 

もう少し年齢別に紐解いていきます

 

 

1、10~20代

 

年収が低く、ローンの総額が増やせません。

 

当然20代の方でも多くの年収がある方も多いでしょうが、絶対数は少ない人の方が多いからです。

 

住宅は若いからと言って、安物を買うと言った文化は日本には無く、一生に一度の買い物ですからしっかりとした物が選ばれる傾向にあり、後に話す30~40代の家作りと予算は変わりません。

 

ちなみにローンは年収によって、借入上限額が決まります。

 

年収が少ない年代にとっては、借りたくても借りられないのが現実。

 

また、現金の貯金も少ないことが多いのも実情でしょう。

 

となると、絶対的な予算が少ない20代は家が建てづらくなるのは当たり前の状況です。

 

 

2、50代以上

 

ローンの借り入れ年数が短くなります

 

50代以上は年収も資産も増え、住宅を建てやすいように思われがちですが、実際には難しい状況が多くあります。

 

一番代表的な問題が、『ローンの返済期間』

 

現状の住宅ローンは最長35年や40年、またはそれ以上なんてローンも存在します。

 

しかし、どのローンも共通して70歳程度が返済期間の上限になります。

 

30代の方だと35年計画で返済が出来たものが、例えば55歳だと15年での返済を求められます。

 

期間が半分以下になれば、同額借りる場合であれば、毎月の返済は倍になります。

 

30代に比べ年収が倍以上(実際には所得に応じて税金もあがるのでそれ以上)の収入があればいいのですが、そういった状況も中々考えづらい・・・

 

幸い長年の貯蓄があり、借入額を減らせる方が多いのも特徴で、そういった方は家を建てることが出来ますが、あまり貯蓄が無い方には大変な話になります。

 

建築資金の多くをローンに頼ってしまう現状、ローンが借りれない、もしくは借りづらい年代はそれだけで家を建てづらくなってしまうんです・・・

 

3、30~40代

 

住宅適齢期です

 

30~40代はそこそこ年収もあがり、ローンを借りるにも長期間で組むことが可能。

 

毎月の返済を考えると、最も現実的な返済バランスで考えられる年代になります。

 

ある程度の貯蓄もある方が多く、最もバランスが良い世代になります。

 

 

以上のことから考えると、30~40代の方はお金で考えた時には、家の建て時だと言えます。

 

また、若い方でも総建築費用の半分以上を出せるとか、年齢が高めの方もローンをあてにしなくていいよって方にも建て時と言えます。

 

■2、年齢

年齢は、先ほどのお金のこととも密接に繋がります。

 

ベストな考えで言えば若い方が良いのですが、お金のことなどを考えるとそうとも言えません。

 

また、住宅の購入は人生で1度もしくは2度程度が限界の買い物ですので、皆さん圧倒的に経験値が足りません。

 

コンビニで100円のジュースが300円で売られていたら、問題であると気付けるのはいつも買っている経験があるから。

 

住宅の場合な経験がないので、1000万円の物を3000万円で売られても、気づけない方もいらっしゃいます。

 

ですので、そういったことを勉強をしなくてはいけないのですが、一人でするのは大変ですよね?

 

そうなると周りの方に聞いたりするのが一番ですが、年齢が離れていると聞きづらかったり、価値観が違っていて、自分の理想の家が建たなくなることも考えられます。

 

となると、友人などが家を建て始めたころが、あなたも建て時だとも言えます。

 

統計からすると30~40代が多いと出ていますので、必然的に同じ年代の方は建て時だと言える状況になります。

 

■3、家族

 

家を考える上で、自分一人の為の家を考えている方以外は、家族のことは大事なポイントになります。

 

パートナーの意見や、子供の年齢、親と同居であれば親の意見も重要です。

 

特に20~40代はお子さんの年齢が大きく関わってきます。

 

小学校に上がる前でしたら、大きく関係しないかもしてませんが、小学校にあがるとなれば、転校なども考えなくてはいけません。

 

ベストは入学後の転校が無い事でしょうから、現在幼稚園の年齢の子供がいる家は、必然的に建て時だとも言えます。

 

小学校高学年の子でしたら、新しい中学校に友達がいないのは寂しいですもんね・・・

 

また、高校生や大学生にまでなると、もう関係ないとも言えます。

 

ただ、受験などのこともあるので、気を使わなくてはいけない時期でもありますが・・・

 

また、子供も重要ですが、パートナーの意見もやはり重要です。

 

自分ばかりが建てたいとなって、相手はそうでもない。

 

そんな環境で何千万円のローンを組むのはいかがなものでしょう?

 

普段あまり深い話をしない間でも、この時はしっかりと話されるのが一番です。

 

そうやって自分もパートナーも家が必要と感じ、お子様やお父さんなどの賛同も得た状況を作れたら、それがあなたの建て時だと言えます。

 

■税制、補助金金利状況などは関係ありません

 

さて、ここまで建て時のポイントをあげてきましたが、いつまで経っても税制や、補助金金利など、お得な状況で家を建てられるといった情報が出てこないと感じた方も多いかと思います。

 

他のサイトや専門家のサイトなどでは、そういったことが分析され、今だと状況が悪い、来月から良くなるかも・・・

 

そんな情報を元に建て時を判断していることが多いので、ここに書かれていないことに違和感を感じたかもしれません。

 

実は、そういったことはここではあえて書いてきませんでした。

 

理由は、『そんなのどうでも良いからです^^;』

 

このように書くと乱暴に思われますが、実際に10年以上、また1000人以上のお客様の相手をさせて頂いた私の経験上から出た答えなんです。

 

確かに、どうせ家を建てるなら10万円でも1万円でも安い方が良い。

 

なるべく安く建てられるのに越したことは無い。

 

それが正論ですし、私もお客様にそう伝えています。

 

ではなぜそういった情報はどうでもいいのか?

 

『あなたは何千万円もする買い物を人の意見や情勢で建てたいと思うんですか?』

 

こう思っているからです。

 

私は接客の際にはいつも、『自分がこの方だったら何がベストで、何をしたら良いのだろう?』と考えてお話しするようにしています。

 

そう考えた時に、人の意見や現状の情勢で何千万円のローンを組みたいと思う訳がないと思うのです。

 

ですので、ここでは私の意見として、家の建て時にはそういった要素は関係ないと言わせて頂きました。

 

実際には、そういった要素での得や損はありますので、無視をしろとは言いません。

 

ただ、それを建て時の要素に入れたら駄目なんですって伝えたいのです。

 

それよりも今回上げた要素で考えて頂き、自分にあった建て時を考えてもらうのが一番だと、これまでの経験で感じたことになります。

 

■消費増税でのキャンペーンは危険

さて、最後になりますが消費増税のことに最後に触れて終わりたいと思います。

 

前編で色々と考えられるデメリットをあげてきました。

 

実際に5%~8%の増税時での実体験の話でしたので、今回も起こりうる可能性があります。

 

ただ、そのデメリットを打ち消すくらい魅力的な話があるのも今の時期です。

 

現実、私が勤めている会社でも、普段では信じられないようなキャンペーンを打ち出しており、かなりお得に家を建ててもらえる準備をしています。

 

しかし、それにそのまま乗っかってしまうのは少し危険です。

 

前編で上げたデメリットもありますし、何よりキャンペーンのメリットのせいで本来の自分の考えが捻じ曲げられる可能性もあります。

 

『本当はこっちが欲しかったのに、キャンペーンは違う物を言っている・・・でもお得だからこれでもいいや』

 

そんな考えです。

 

実際にそういった考えになってしまう方は、これまで多く見てきました。

 

そのせいで、全ての方が後悔をしたかと言えばそうでもないですが、後悔をしている方も数多くいました。

 

ですので、もしこの時期のキャンペーンを考えているのなら、あくまでもこちら側で利用をするくらいのスタンスが大事になります。

 

たまたま建て時が今で、建てたいものがキャンペーンでお得なっている。

 

そんな状況がベストですが、そうまでいかないにしてもあちら側の思うつぼにはならないようにしたいですね。

 

また、機会があれば、このことについての上手は考え方を書いてみようと思います。

 

■まとめ

前編の最初に書きましたが、思い立ったが吉日なんて言葉があるように、実際にはあれこれ考えて動くよりも、自分達の心が決まった時が一番の建て時なのかもしれません。

 

ただ、そうは頭で分かっていても、ここまで高い買い物だと中々踏ん切りが付かず、何かに背中を押してもらうために、『建て時』なんて言葉を探してしまうんだと思います。

 

そんな時に、今回のような考え方を思い出してもらえたらと思います。

 

建て時は、人に言われるものではなく、自分で作るもの。

 

本来、家を建てるのは誰のためであるのか、そういったことを考えて、ぜひ楽しい家づくりをしてくださいね^^